学校のSDGs活動をNSPがサポート!
クラス、生徒会で取り組んでいる学校のSDGs活動をNAGANO SDGs PROJECTがお手伝いしています
長野県内にSDGsを広めるべく、さまざまな方法で普及活動を行ってきたNAGANO SDGs PROJECT(NSP)も、今年で5年目に突入しました。今年度から新たな試みとして県内の小中学校とのコラボレーション企画を実施することが決定!子どもたちをサポートしながら一緒に活動を行い、さらなるSDGs達成を目指していきます。
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信州大学教育学部附属長野中学校では、「あさひのプロジェクト」という学校独自のプロジェクトに、3学年全生徒205名で取り組んでいます。
プロジェクトは大きく分けて「提案者主導型企画」と「企業ミッション」の2つ。
「提案者主導型企画」では、生徒が「やってみたい!」という活動を、学校職員や地域、企業が一丸となって推進していきます。
「企業ミッション」では、企業から提示された社会が抱える「課題」に対し、生徒が創意工夫を凝らしながら解決へと導きます。
この日はプロジェクトのキックオフミーティング。テーマごとに教室を分けてクラスの垣根を超えたチームを結成し、どのようなプロジェクトを、どのようにして推進していくのか話し合います。
今回NSP事務局は、生活協同組合コープながのさんと共同で「企業ミッション」に参加。
「提案者主導型企画」への助言もしつつ、「フードロス削減」に関する課題解決に取り組む生徒の皆さんをサポートしていくことになりました。
コープながのは30万人以上の組合員を持ち、毎日約2万4000件もの宅配を行いながら「2030年までに食品廃棄物の50%削減(2018年度比)」といった目標を掲げています。そもそも生活協同組合の「注文された分を配達する」という仕組みは、フードロス削減に役立つもの。宅配事業のほか、運営する店舗で出てしまった食品廃棄物で肥料を作るなど、フードロスの解消に積極的に取り組んでいます。
今回、コープながの×NSPの企業ミッションに参加する生徒は2名。
2人はそれぞれに
・環境負荷を減らすためにフードロスを減らしたい
・フードロスを減らして食品の値上げを食い止めたい
という考えから、このプロジェクトに参加していることをプレゼンしてくれました。
同じ教室で活動をする提案者主導型企画チームも
・子ども食堂など地域で交流できる場を作りたい
・フードロスを活用した商品開発がしたい
など、それぞれの思いで活動の計画を立て、コープながのさんに向けて発表します。
「この活動を一番求めているのは誰だろう?」「予算や材料はどこから調達する?」
「勉強や部活の時間を確保しながらプロジェクトを進められる?」
実現のためには、たくさんの壁があることが分かり、頭を悩ませてコープながのの職員の方々に相談する生徒たち。
別の教室で活動していたプロジェクトチームも助言を求め、次々とコープながのさんのもとへ質問に訪れます。「今、県内で一番フードロスが出ている食材は何ですか?」「給食で余った牛乳をスイーツにしたいのですが、いい方法はありますか?」などとたくさんの質問が飛び交いました。
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信大附属長野中の皆さんのように大きなプロジェクトを達成しようと思うと、それに付随する数えきれないほどの課題が見つかります。
インターネットの知識を蓄えて、頭の中で考えるだけでは、課題の解決はできません。まずは自分の足で情報を掴んで、身の回りの小さなことから自分の手で課題を解決してみることが必要になるでしょう。
これから生徒の皆さんは、今回の話し合い結果をもとに、プロジェクトの関連企業や団体を訪ねて取材をしたり、現状を把握するためにアンケートを取ってみたりと、さまざまな方法でプロジェクトを進めていきます。今後の活動が楽しみです!