NAGANO SDGs PROJECT主催
実施報告
団体名: まごねこ事務所 望月ゆかり氏
掲載日:2024年11月21日
テーマ:「SDGsってなんだろう~わたしとSDGs」
講師:まごねこ事務所 望月ゆかり氏
受講者:木曽養護学校 中学部生徒 4名
【SDGsのうた】
本日の受講者は、木曽養護学校に通う、中学部の4人です。生徒さんの横には先生が一人座り、それぞれに理解を促しながら一緒に授業を受けています。望月先生の自己紹介のあと、さっそくみんなで「SDGsのうた」の動画を観ました。17の目標をおぼえやすいように歌とダンスで展開するかわいいアニメーションです。「さ・す・てぃ・な・ぶ~る でぃべろっぷめんとごーるず、えす、でぃー、じーず、わたしたちのもくひょう~♪」アニメの中で踊るキャラクターに合わせ、みんな思い思いに体を動かしていました。
【地球温暖化とゼロカーボン】
望月先生がスライドを見せながら今日のテーマをわかりやすく説明します。「地球が温暖化している」って聞いたことあるかな?このイラスト、地球が汗をかいてるよね。今年の夏はいつもより暑くて、「猛暑日」と呼ばれる暑い日が東京や名古屋で60日を超えたんです。このまま私たちが何もしなかったら、2100年に地球はどうなっちゃうんでしょう?・・・ということで、長野県では二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量を2050年にゼロにする「ゼロカーボン」を目指すことを決めました。CO2を出さないためにはどうしたらいい?今日はアルクマ先生と一緒に考えましょう。
【チェックリストに記入してみよう】
地球温暖化防止のために、ふだんの生活の中で自分ができそうな行動に○をつけるチェックシートにチャレンジ。「持っている服を長く大切に着る」「歯みがきの時に水を流しっぱなしにしない」「ゲームは、やる時間を決めて約束の時間でやめる」などなど。「わあ!○がいっぱいになったね!」すごい集中力で取り組んだシートの結果を、先生にほめられた生徒さんの笑顔が印象的でした。
【どうしてゼロカーボンにしなくちゃいけないの?】
2100年には、長野県でも平均気温が約4.6℃上がると予測されています。長野県で採れる果物が、リンゴからミカンになっちゃうかも?ライチョウが住めなくなって絶滅しちゃうかも?そうならないために、いま「ゼロカーボン」に取り組む必要があるんです。CO2は車や工場から排出されるほか、石炭や石油など「化石燃料」を燃やして私たちが毎日使う電気をつくる際にもたくさん排出されます。「省エネ」や「再生可能エネルギーへの転換」のほか、CO2を吸収してくれる「森林を育てる」こともゼロカーボンにつながります。自分にできること、いますぐチャレンジしましょう!
【環境マークかるたをやってみよう】
授業もクライマックスになり、先生が読み上げた内容に合う環境マークをたくさんのマークの中から選ぶ「かるた」に挑戦。たとえば、1問目に先生が読んだ「あらって、ひらいて、かわかして」の正解は「紙パックのリサイクル」マーク、という具合です。「ポイ捨て禁止。飲んだあとはリサイクル」これは「統一美化」マーク。「ごみ箱にきちんと入れている人がいるね-」絵柄のヒントも教えてくれると、正解率が高まります。あまり世の中に出ていないマークにも、すばやく正解する生徒さん。「なんでわかるの?すごい!!」先生もビックリしていました。
私たちがこれからも安心して暮らせるように、環境を大事にしなくちゃいけません。これらのマーク、いろんなところで探してみてくださいね!と望月先生は授業を締めくくりました。
私たちの行動次第で、良くも悪くもなり得る未来の地球環境。今日の授業が、身近なところから興味を持って行動できるきっかけになるといいですね。