小谷村立小谷中学校3年1組
小谷の魅力を外部にアピールすることを前提に、以下の6つの観点に分けて学習を深めている。生徒たちは、それぞれの観点について以下の目標が当てはまると考えた。
・教育:3.4.510.15
・設備:1.3.4.6.11.15
・環境:3.6.10.14.15
・生活面:3.5.11.16
・小谷でしかできないこと:1.8.11.13.15
・村外の人に移住をしてもらう上で必要なこと・もの:1.2.3.4.7.8.10.11.15.16.17
私たちの住む小谷村は、たくさんの魅力にあふれている一方で、少子高齢化が進み人口が減少している。小谷村の魅力を県外の人に発信しながら村への移住を呼びかけ、「持続可能な」村づくりを目指していきたい。
子どもたちは、特に3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 11.住み続けられるまちづくりを 15.陸の豊かさも守ろう の4つの目標が、小谷村を持続可能な村にするために必要であると考えている。主にこの4つの目標を、小谷村の課題を解決するための手立てとして据えながら、活動を進めていきたい。
1 生徒たち自身の感じている小谷村の魅力についてまとめる。(既存の知識の活用)
2 小谷村として取り組んでいる「移住」について知る。
3 小谷に住む大人に村の魅力を問い、まとめる。(新しい視点が加わる)
4 小谷に移住してきた方の話を聞き、まとめる。(外から見た小谷の魅力に気づく)
5 まとめたものを総合し、ポスターや説明資料を作成する。
(SDGsの目標もポスターに書き加える。9月末の総合発表会にて発表)
6 都市部の商業施設等に出向き、村当局の方の協力を得ながら、ポスターや説明資料を活用して小谷村への移住を呼びかける。
①生徒たち自身の感じている小谷村の魅力をまとめた。(既存の知識の活用)
②小谷村として取り組んでいる移住について学んだり、村に住む大人に村の魅力を聞いたりして情報をまとめた。また、SDGsの出張授業を依頼し、SDGsの考え方について学んだ。(既存の知識に新しい視点が加わる)
③集めた情報をポスターセッション形式で発表するために、生徒各自がポスターにまとめた。その課程で村の行政(特産推進室)に協力を依頼し、視覚に訴える効果的なポスターを作るための講習会を行った。(相手意識のある活動)
④秋の文化祭でポスターセッションを行った。その際に、SDGsの理念や取り組みについても発表した。(生徒・村関係者に対する発信)
⑤完成したポスターを南小谷駅、白馬駅に依頼して掲示した。(観光客に対する発信)
⑥10年後(2030年)の理想の小谷村の実現について、この先成長することが予測される技術(ドローン、自動運転技術など)と関わらせたり、村特産推進室の助言を受けたりしながら考えた。(未来の予測)
⑦学習内容を村特産推進室に示し、学習のまとめとした。
・SDGsについて知ったこと自体が成長だと思う。
・中学1年生までSDGsについて全く知らなかったが、今年度SDGsを総合的な学習に絡めて学習できたことで、村の課題がよりはっきりと見えるようになった。また、その実現に向けて行政がどんな施策をとっているか知ることもできた。自分たち中学生の考えが村の問題解決に繋がり、村の行政を動かし得ることがわかった。
・中学校に入学した頃は自分の身の周りのことについてしか考えていなかったが、SDGsについて学んだことで、村の現在や未来のことまで考えを深めることができるようになった。また、実現が難しいことをただ訴えるのではなく、実現可能なものの実現に向けてどう行動していくかについて考えることができるようになった。
・村の行政の今後の施策に、一つの意見・考えとして反映していただく。
・SDGsの考え方を小谷中学校の総合的な学習の柱に据えて学習を継続していく。