長野工業高等学校2年 ポヨヨグラムチーム(物質化学科4名・情報工学科2名)
災害が多発する時代において、発災前の防災意識向上だけでなく、発災後の生活支援等に関する「よりよい防災マップ」が必要だと思う。特に、2019年10月台風19号の際は、長野市内でも情報が得られない、食料が入手できない、避難所で入浴できず洗濯もできない、スマホの充電ができない等、生活に支障が出た人がいたこと、災害復興ボランティア活動後の衛生状態を保つため日帰り入浴施設の情報が必要という話も聞いた。そこで、話し合いの中で「よりよい防災マップ」作成のアイディアをプレゼンテーション形式でまとめ発表。昨年度、「信州共生みらいアイディアコンテス2020」に応募し、この内容は「ソフトバンク地域応援賞」を受賞。多くの人の防災意識が向上し、発災後の減災に役立てていただくため様々な専門家のアドバイスをいただきながら、アイディアを実用化することにした。
1)「よりよい防災マップ」のアイディアを社会実装する際、SDGs17の目標のうちどの目標と関連しているか確認
2) 防災に関する意識調査のため、アンケート実施(長野駅前、校内の生徒と保護者)
3)台風19号被災者の方々へインタビュー
4)IT企業CSR専門家より「よりよい防災マップ作成」に関するアドバイスをいただく
5) 災害ベンダーは、WEB上に公開されていないため情報提供していただいた上で連絡を取り、公開許可いただいた所のみ公開
6)グーグルマップスに掲載するため、どのような災害支援があるか調査
7)「よりよい防災マップ」デジタル版作成は、グーグルマイマップを活用し、フリーWi-Fi、コンビニエンスストア、携帯会社、コインランドリー、公衆電話、公衆トイレ、災害ベンダー(災害支援自動販売機)の位置を入力
8)デジタルデバイドの解消のために、「よりよい防災マップ」アナログ地図の作成と掲示
9)長野県危機管理課を訪問し、防災専門家の前で「よりよい防災マップ」に関する発表とアドバイスをいただく
10)「よりよい防災マップ」へ長野県危機管理防災課防災ツイッター、重ねるハザードマップ、長野県防災アプリのリンク
11)多くの方々に「よりよい防災マップデジタル版」を広報するために、内閣府「TEAM防災ジャパン」のホームページ(防災パンフレットWebサイト情報 全国自治体・団体・企業)に掲載
12)大学の先生から「よりよい防災マップ」に関するアドバイスをいただく
13)広報活動として学校近くの自治体の回覧板へ「よりよい防災マップ」関連情報を入れる
14) 広報活動として、新聞に掲載していただく。QRコード付きのシール作成、チラシ作成、ポスター作成
15)長野市内の公的機関や店舗へポスター、チラシ、シールを配布