長野県下高井農林高等学校グリーンデザイン科 地域資源活用コース バンブーキャンドル班
竹は放っておくとあっという間に増えて竹林を形成し、山林や里山の生態系を乱します。「この竹で山林や里山を守りたい!」という思いからテーマを設定した。
1.計画
出口を検討する。
伐採→焼却処分という従来の流れとは異なる竹の活用方法を考える。
活用方法の条件は経済活動とリンクするものとし、経済活動(development)と環境保全(Sustainable)の両立を目指す。
2.行動する
1の計画に基づきアクションを起こす。
3.検証する
全体のプロセスを検証し、フィードバック(聞き取り調査や会議等を経てプロセスを修正)する。
1.山林や里山の増えすぎた竹は、従来は伐採・焼却されることが多いが、資源としての有効な活用法について検討し、バンブーキャンドルを製造・販売することにした。
2.山林や里山の増殖した竹を伐採し、バンブーキャンドルの材料とした。購入者の心を癒すようなバンブーキャンドルを製造し、製品の価格設定を行なった。道の駅ファームス木島平で開催された「農林市」(本校生徒が生産・製造した商品の販売会)において販売した。
3.「農林市」における取り組みが、各種メディアに取り上げられ、(公財)日本のあかり博物館から出品販売依頼が届いた。同館における販売を決め、現在も展示販売中であり、この取り組みは、プロジェクトの大きな成果となっている。
4.生態系を乱す増えすぎた竹の活用について、「伐採」「製品作り」「販売」という、この地域には今までなかったモデルケースを構築した。
生態系を乱す竹林が身近にあることを知った。消費者のニーズに応じた製品を製造することの大変さを学んだ。購入いただけるか半信半疑だったが、無事完売し、嬉しく感じるとともに、今後の活動の展開に向けて大きな自信になった。また、商品に対する一定の需要があることを知り、このプロジェクトが発展する可能性を実感した。
バンブーキャンドルを用いた新たな商品を開発する。今回構築したモデルケースを、より広範囲に適用してみたい。また、一連の活動による環境保全への貢献度とキャッシュフローとの関係を検証したい。