長野県長野工業高等学校 物質化学科3年課題研究「材料化学班」


環境保護啓発

小学生おもしろ化学教室を企画・実施し、生分解性プラスチックの製造や古紙のアップサイクル、新聞エコバッグつくりなどの実験を通し、材料化学の側面から小学生に環境問題やSDGsに深い関心を持ってもらえるイベントを行う。

【テーマ(⽬標や課題)を選んだ理由】

本校本学科では化学を主に学習を進めている。

そんな化学の分野だけでなく、どの工業分野でも環境問題は切っても切り離せない必須配慮項目であり、環境問題や最近よく見聞きするSDGsへの取り組みと学習している化学とを結びつけたいと思っていた。

化学では材料化学、とりわけ生分解性プラスチックの製造を切り口とすることで、環境や材料化学とを考えられ、これらを含め学んだことを小学生に伝えることでSDGsへの取り組みとできると思い、選んだ。

【テーマを実⾏するには(⽅法など)】

自ら研究テーマを設定し積極的に取り組む「課題研究」という授業を使い、1年間かけて取り組む。

小学生に伝えられる知識を得るため、長野県工業技術総合センターやエプソン諏訪本社での課外学習を行う。

長野県工業技術総合センターでは施設見学ならびにプラスチックの基礎とバイオプラスチックについての講義を受ける。

エプソン諏訪本社では「Paper Lab」を見学し、アップサイクルについて学ぶ。

 

「みんなのSDGs宣言」で設定したテーマである環境保護啓発を小学生に行うため、小学生おもしろ化学教室を企画・実施し、生分解性プラスチックの製造や紙のリサイクル(アップサイクル)、新聞エコバッグつくりなどの実験を通し、化学の側面から小学生に環境問題やSDGsに深い関心を持ってもらえるイベントを行う予定である。

活動報告

活動内容

自ら研究テーマを設定し積極的に取り組む「課題研究」という授業を使い、これまで取り組んだ。小学生に伝えられる知識を得るため、長野県工業技術総合センター様や(株)エプソン諏訪本社様での課外学習を行った。長野県工業技術総合センターでは施設見学ならびにプラスチックの基礎とバイオプラスチックについての講義を受けた。エプソン諏訪本社では「Paper Lab」を見学し、アップサイクルについて学んだ。


「みんなのSDGs宣言」で設定したテーマである環境保護啓発を小学生に行うため、小学生おもしろ化学教室を企画、11月3日(水・祝)には長野市内の小学生17名をまねき実施した。牛乳から生分解性プラスチックを製造、古紙からはがきを作る(アップサイクル)、新聞エコバッグつくりなどの化学実験を通し、小学生に化学のおもしろを伝えるとともに環境問題やSDGsに深い関心を持ってもらえるイベントを行った。



活動を通して学んだこと・感じたこと

「小学生おもしろ化学教室」を開催するにあたり、生徒が主体的に実験を重ね準備を進めることができた。準備を進めるにあたり、長野県工業技術総合センター様や(株)エプソン諏訪本社様のご協力を得ながら見学研修を行い、知識を得た。いろいろな方々のご協力や繋がりのおかげである。その中で生徒は企画力や運営力の大切さ、そして長期間であったため、計画的に準備を進めることの大切さを知った。また、リハーサルは行ってきたが、当日は時間超過となったため、タイムマネージメントの大切さも身に染みた。小学生おもしろ化学教室では高校生が思っている以上に環境問題やSDGs、アップサイクルのことに小学生が興味関心を持ってくれたと感じた。小学生にわかりやすく教えるためには、かなりの理解度や準備、言葉選びなど工夫が必要なことも知った。


今回の活動から考えられる次の行動

小学生に環境問題やSDGsの事を伝えることで、高校生自身の勉強にもなった。これで終わりにするのではなく、引き続きSDGsを意識し、未来の地球環境のために、今できることをやりたい。現在考えているのは新聞紙からエコバッグ作りをし、補強後、学校近隣のコンビニエンスストアに無料設置するなどで地域貢献をしたいと思っている。