佐久長聖高等学校 10B 10-Bチーム
事前学習の中で女性の国会議員数について調べ、関心を持った人が多かったから。
長野県という身近な範囲でデータを集め、実現を促したいと思ったから。
● 現状を調べる
1.意識
2.子育て
3.問題点を探す
● 問題点・改善が必要な点を明確にする
● 実際の声を聴く
● 改善策を考える
● 考えたことを明確にして伝える
1調査(問題点の把握と海外の政策) 2アンケート調査 3発表
1問題点の把握
日本において女性の社会進出が促進されない理由、それを促進するための海外の政策などをインターネットで調べた。
前者については、働くこと、社会に進出していくことへの女性自身の意欲が低いことが要因の一つであることがわかった。チームのメンバーにとっては、女性自身の意識という視点はなかったので、女性の意識改革を目標の一つにして、活動を進めていくことにした。
後者については、女性が社会進出していると思われる国の政策を調べ、その中で、ドイツのGirls’ Day というイベントが、女性の意識改革という目標の達成に近づけると感じた。同様の政策を佐久市、東信地域で実践すれば、女性の社会進出を促進できると思った。最終的には提言書をまとめて、行政に提出する方針に決まった。また、現状調査の中で、ジェンダーという言葉を知らない人が多いこともわかった。自分たちは「ジェンダー」を当然知っているものだと思っていたが、現状がイメージとは異なっていることがわかった。
2アンケート調査
ジェンダーという言葉、意味の認知、将来のキャリアプランについて、佐久長聖の女子生徒に調査した。本校でもジェンダーという言葉やその意味を知らない人が多数いた。また、少数ではあるが、結婚してからは専業主婦になりたいという回答も見られた。
3発表
主に1年生へのプレゼンテーションを行った。発表では、長野県のデータ、本校でのアンケートの結果を用いながら、私たちの班が達成したい目標を明確にした。その後、現状調査の報告として、スウェーデンの取り組みであるジェンダー主流化を紹介した。最後に、メインの提言である、「Girls’ Day㏌ 佐久」を提案、詳細を説明し、発表を終えた。
発表をしてわかったことは、一年生にも「ジェンダー」という言葉を知らない人が一定数いるということだ。また、反省は、ジェンダーと、女性の社会参画の二つを発表に盛り込んだために、混線し、誤解した生徒がいたことだ。また、発表後にいただいた感想の中には、やはり男性が働き、女性が家庭を支えるべきという視点からの意見がごく少数見られた。したがって、ジェンダーの内容を盛り込むよりも、女性が男性と同じくらい社会に進出していくメリットを伝えたほうが、説得力があり、かつ、わかりやすいプレゼンテーションになっただろうと考えている。
私たちと他の人たちの間には現状認識の差があること。
男女共同参画社会を作るために、また、「人や国の不平等をなくす」ために、人々の意識を変えていくのは相当な年月を要するだろうこと。
行政に私たちの提言書を渡す。今後も提案などがあれば行政に積極的に働きかける。