長野高等学校 2年 1組 7班
現在長野県では地域の過疎化が進み、それに伴って医療の過疎化もまた進行しつつある現状を知り、我々2組7班は医療情報の共有に目をつけ、問題の解決を図りたいと思った。
1.フィールドワーク
・他県の調査を行い、県庁を訪問し、現状や対策方法などの把握
2.校内課題研究発表会
3.台湾研修
・高雄市立高雄医科大学でのプレゼンテーション
現在長野県では地域の過疎化が進み、それに伴って医療の過疎化もまた進行しつつある。
そこで、我々2組7班は医療情報の共有に目をつけ、問題の解決を図った。
調べた情報から、鹿児島県では既に医療情報共有システムが構築されていることを突き止め、
開発会社からお話を伺い、より詳しい情報を得た。
また、県庁でもお話を伺い、医療情報共有システムの実現には何が必要か知ることが出来た。
これらの情報から、提案を考えた。
長野県の課題は人口に対しての病院数、診療所数が不足していることである。
それ故に十分な医療を過疎地域で提供できない。
これらの課題を解決するために次の提案をする。
即ち、双方向の医療情報共有である。
今までも長野県では信州メディカルネットというシステムが存在し、医療情報共有は行われていた。しかし、現状では共有したデータを一部の病院でしか閲覧できず、十分に情報共有が行われているとは言いがたかった。
そこで、長野県内の全ての病院で情報を閲覧できるようにすることで、
過疎地の診療施設であっても、他病院の専門科医からアドバイスを受け、
治療に活かすことができる。
また、患者が治療歴を持っていた場合、その情報を他病院でも活用し、
これによって、シームレスなメディカルケアを実現できる。
しかし、この実現には困難も伴う。
例えば、システムの維持に伴う膨大なコストがあげられる。
実際、鹿児島では年間数十億円もの維持費用がかかった。
また、個人情報の取り扱いにも注意しなければならない。
そこで、維持費に関しては、システムを利用する病院と患者がそれぞれ負担することで、
個人情報については、閲覧者を最小限に留め、患者自身を特定する情報を可能な限り暗号化することで対応した。
また11月19日、研修旅行で台湾に行った際、高雄市立高雄医科大学を訪れる機会が有り
この提案を行わせていただいたところ、一定の理解を得られた。
しかし、台湾では既に個人の治療履歴は台湾全土の病院で共有されていた。
台湾での交流を経て新たな観点を得ることが出来た