10/16開催 出前授業
実施報告
団体名: 諏訪SDGs教育ゲーム開発チーム
掲載日:2020年10月16日
「2×2バトル どのSDGsか当てながらアイデアを考えよう」
南牧村立南牧中学校の2年生28人(うち、先生2人)が参加し、ゲーム形式のワークショップ「2×2バトル どのSDGsか当てながらアイデアを考えよう」を開催しました。講師は、「諏訪SDGs教育ゲーム開発チーム」から、教諭の両角先生と依田先生にお越しいただきました。
南牧中学の生徒たちは、日頃から授業でSDGsについて学んでいます。今回の出前授業は、南牧中学の先生からこのゲームのご指定があり、開催にいたりました。
ゲームは4人ごとのグループに分かれて、その中でペアをつくり、2人対2人で得点を競います。
まずは、SDGs17の目標が1つずつ書かれたカードを4人で分けます。グループごとに「お題」(質問)が用意され、その「お題」に対して、自分の手元に配られたSDGsカードの目標につながると思われる「答え」を、ふせんに書いてそれぞれカードの裏面に貼ります。ペアになった相手のふせんに書かれた「答え」から、カード表面のSDGsの目標を当て合って、正解すると得点がもらえるというルールです。
まずはみんなで練習です。お題「コロナウイルスの流行が休止。出かける場所と目的は?」という質問に対し、ふせんには「アフリカに、農業を教えに行く」と書かれています。関連するSDGsの目標は何でしょうか?
カードを裏返してみると、正解は「2.飢餓をゼロに」でした。
それでは本番です。
生徒たちは悩みながらも、カードの裏にはどんどんふせんが貼られていきました。全てのカードにふせんが貼られたら、2人一組になってゲーム開始!
あるグループでは、お題「SDGs啓発ポスターに描かれている生き物と吹き出しの一言」に対し、ふせんには「アリが、女王様のためにがんばると言っている」と書かれています。関連する目標は?…「8. 働きがいも経済成長も」でした。
またあるグループでは、お題「SDGs借り物競走で借りる物」に対し、ふせんは「真水を借りる」と書かれています。関連する目標は「6.安全な水とトイレを世界中に」でした。
すぐに分かる問題もあれば、なかなか当てられない問題も。チーム内での対戦が終わったところで、両角先生が各グループのテーマと問題をまとめて紹介してくれました。
さらに先生は、世の中にある「課題」についての考え方を話してくれました。
「たとえば、ウォームビズを例にした場合。暖かい服装をして暖房を使いすぎないようにしたときに、環境に配慮しているから賛成という人もいれば、服装に不公平が出るから反対と言う人がいるかもしれません。1つの視点にとらわれず、SDGs17の目標のそれぞれの視点で多角的に見る事が大切です」
そして、
「世の中にはいろいろな問題があり、自分たちが直接問題に関わろうとすると難しいですが、例えば企業と連携を取り合うなど、先に活動している人を探してつながってしまえばよいのです。問題に振り回されず、自ら積極的に行動することが大切です」と、まとめました。
代表の生徒からは、「ゲームで楽しくSDGsを体験することで、自分の日常と照らし合わせてSDGsを考えることができました。日常生活とSDGsはつながりがとても深く、行動に移すことが大事だと思いました」という感想があがりました。
最後に生徒たちは、明日からできそうな自分の目標を1つふせんに書いて、授業を終えました。
この授業の前からSDGsの知識がある生徒たちですが、お題とSDGsの目標を結びつけるという今回のゲームを通し、自らの行動のひとつひとつもSDGsと結びつけやすくなったのではないでしょうか。これからの生徒たちの行動に期待が高まります!
【アンケートより抜粋】
・とても楽しかった。SDGsの活用の仕方をいろいろ考えられた。SDGsは意外と身近な生活に関わっているんだということを知れた。
・SDGsについて、知らないことを知ることができた。ゲームを通して、17の目標を参考に自分で、こんなものがあればいいなぁとか楽しく考えられた。
・楽しみながらSDGsについて一気に知ることができました。SDGsにはどのようなことができるかなども考えることができました。自分が思っているよりも生活にSDGsが関係していることが分かりました。もっと知りたいと思いました。
・自分の考えなどをSDGsと組み合わせて、楽しく考えることができて良かったです。これから自分達にできることをSDGsと関連して考えていきたいと思いました。SDGsを知らない人に伝えられるように、もっとSDGsについて学びたいと思いました。
・普段の生活に取り入れられるように考えながらできた。
SDGsはこれから生徒会の運営をしていくときに、一緒に考えていけることだと分かったので、クラスを飛び越えて、全校で取り組んでいきたいと思いました。
・ぶっ飛んだ考えをいかに自分たちの活動にするかが、難しいけれど結局は、何かをするという行動になると思いました。ぶっ飛んだ考えをもっと自由に考えていきたいです。
・SDGsの17個の中で自分たちの身近にあって、自分たちがそれを改善できるようなものをみんなで考えたりする授業がしたい。
・自分達で南牧にSDGsについて広めたい。