12/23開催 出前授業
実施報告
団体名: 長野工業高等専門学校
掲載日:2019年12月23日
今回、授業を受けたのは長野市立三輪小学校の5年生約60人のみなさん。
講師は長野工業高等専門学校 轟直希先生です。
日本地図から拡大していき長野市立三輪小学校の衛星写真へ、そこから近くの犀川、千曲川に目を向けさせ、自分たちは、日本の一部であり、日本あるいは、世界各地で起こっている環境問題は、身近な事だという意識をしてもらいながら本題に入っていきます。
「環境問題ってなんだろう」
人間が豊かな生活を送ることによって起きる環境の変化、それによって起こる問題の事を環境問題といいます。縄文時代と現代の家や生活を比較し、現代社会がどれだけ発達し、どれだけ環境を汚しているかを確認します。
さらに大気汚染、土や水の汚染、地球温暖化についてクイズ形式で考えていきます。
廃棄食糧がどれだけ有害かを認識してもらったところで、そこからまずは日頃の食事をしっかり残さず食べよう、さらに自分たちに今からでもできること、ゴミの分別、エコバックの利用などに繋げていきました。
「みんなが自動車を使うとどうなるか」
ここで皆さんにもクイズを一問。
Q、日本で起きた1番長い渋滞は何キロか。
A、150㎞
「年末の帰省ラッシュ+大雪で発生し、渋滞が解消されるのに23時間もかかった。」
想像を超える時間を聞いた児童たちから
「え~っ!」
今日一番の歓声と驚きの声が上がりました。
渋滞しないためにはバスの利用が効果的ということを伝えたところで、すごろくゲームの時間です。
「まちなかすごろく」
普通のすごろくと違うのは1人15枚まで使える燃料代わりのコインがあり、サイコロの代わりに1人1枚ずつ「自動車カード」と「バスカード」を持ちます。自動車とバス、どちらのカードを何人出したかで減る燃料と自分の進めるマスが決まります。
どちらを使えばより早く、そしてエコにゴールできるのか。生徒たちはルールをすぐに理解し、ときに歓声を上げながら楽しくゲームを進めていましたが、早くゴールしたい、でもエコも考えなければいけないと四苦八苦していました。
地球にやさしい乗り物は何か分かったところで次は実験です。
「乗り物から排出されるガス、二酸化炭素を使って炭酸水を作る」
炭酸水のシュワシュワの正体は二酸化炭素。皆さん知っていましたか?
ペットボトルに水、クエン酸、重曹、ガムシロップを入れて炭酸水を作ります。
炭酸のシュワシュワが発生すると「うわーっ!」と声が上がりました。
味を聞いてみると、「おいしい」「ちょっと酸っぱい」など様々。
炭酸水の他にも二酸化炭素が使われているものとして、入浴剤やドライアイスがあります。
地球温暖化の原因である二酸化炭素は、私たちの生活に欠かせないものでした。「良いところ」「悪いところ」を理解してうまく付き合っていくことが大切なのです。
授業終わりに児童たちに感想を聞きました。
「二酸化炭素が日常生活に必要なことが分かって驚いた!」
「身近に色々な二酸化炭素があることを知れて良かった!」
真剣に授業を受けていた皆さんから感想もたくさん出てきました。
チャイムが鳴り教室を出る際、元気に「ありがとうございましたー!」
未来を担う子供たちが楽しく自然環境について学べたようです。