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「野村まなぼう教室」 7月27日(土)野村證券さんとゲームで「為替(かわせ)」について学びました!

2024年08月29日

7月27日(土)、野村證券長野支店 4階ホールにて 小学3~6年生を対象に「野村まなぼう教室」が開催されました。

今回のテーマは、「為替」。大人でもなかなか理解が難しいテーマですが、サイコロを振って「消しゴム」をいかに安く仕入れるかを競う「輸入体験ゲーム」を通して、為替の世界を疑似体験します。

今回参加したのは、12名の小学生のお子さんとその親御さん。講師を務めるのは、野村證券長野支店ウェルネス・マネジメント課の倉石佳昭さんです。

 

講座のはじめに、為替とは何かのキホンを学びました。

日本は円という単位のお金を使っていますが、世界では、国ごとにあるいは地域ごとに単位のお金が使われています(ドルやユーロなど)。異なる単位のお金をやり取りするときは、比率を決めて交換します。その比率を為替レートといいます。

では、この為替レートが私たちの生活にどう影響するのか、倉石さんは分かりやすく、飲み物を買うときの場面で教えてくれました。

ここに1本1ドルのお茶があります。為替レートが1ドル=100円だと、このお茶の値段は100円です。レートが1ドル=150円に変わると、お茶の値段は150円になります。

同じお茶を買うのにたくさんの円が必要⇒円の価値が下がる⇒これを「円安」といいます。

反対に1ドル=50円に変わると、お茶の値段は50円になります。

同じお茶を買うのに少しの円で足りる⇒円の価値が上がる⇒これを「円高」といいます。

なるほど、なるほど。為替について、何となく分かってきたところで、いよいよ「輸入体験ゲーム」に挑戦です。

ルールは次の通り。参加者のみなさんは日本の文具屋の社長としてアメリカから消しゴムを輸入します。消しゴムの値段は1ドル=100円からスタート。ゲーム中に消しゴムを3個買う(=輸入する)のですが、参加者が振る2個のサイコロの出た目の合計によって、円とドルの為替レートが変動します。3個の合計で一番安く(=円高のときに)輸入した人が優勝です。サイコロは1人ずつ順番に10回ふります。

↑机いっぱいに置かれた消しゴム

 

さっそくゲームスタート!子どもたちが順番に1人ずつ、サイコロを振って為替レートを決めていきます。

1回目の為替レート【95円】

さっそく5円、円高になりました。

「さぁ、現時点で消しゴムを買いたい社長さんはいますか?」

「…(シーン)。」最初とあってか、子どもたちは様子を見ているようです。

2回目の為替レート【105円】

ぞろ目が出て、いきなり10円円安になってしまいした。

3回目の為替レート【95円】

10円円高に戻ったところで、3人の社長さんが立ち上がり、消しゴムを買いました。

4回目の為替レート【85円】

さらに10円円高!ここぞとばかりに、みんな一斉に立ち上がり、消しゴムを買い付けます。

 

 

 

5回目の為替レート【90円】

ちょっと円安になってしまいましたが、3人の社長さんが消しゴムを買いました。ここでゲームは折り返し地点。さぁ、ここからさらに円高は期待できるのか…!

ゲーム中に必ず3個の消しゴムを買わないといけないので、残りの回数を気にしながら、買うタイミングを決めないといけません。

子どもたちも、後ろで見守る保護者の方もみんなドキドキ、ワクワク…!会場全体がヒートアップしてきました。

 

6回目の為替レート【95円】

だれも消しゴムは買いません。

7回目の為替レート【85円】

ゲーム終了まで残り3回!このチャンスを逃すまいと、全員が消しゴムを買いました!

8回目の為替レート【90円】

 

9回目の為替レート【95円】

さっきより円安になってしまったけれど…「しかたないか」と最後に買う社長がちらほら。

 

10回目の為替レート【105円】

ここでゲーム終了!さて、一番安く消しゴムを仕入れた人は…?

各々、3個の消しゴムの合計金額を集計します。見事1位に輝いた男の子の合計金額は…265円!平均して1個あたり88.3円で消しゴム買い付けることに成功しました!

1~3位のお子さんには貯金箱やお金の本などの記念品が贈られました。

惜しくも上位入賞を逃したお子さんたちも、白熱したゲームができ、とても満足そうでした。

ゲームを通して何度も「円安」「円高」というキーワードに触れ、モノの価値、お金の価値がその時々に変わっていくことを、しっかりと体感することができました。

 

講座の締めくくりに「ゲームではサイコロで為替レートが決まったけれど、実際は世の中あらゆる出来事によってレートが変動していくよ。ニュースを見るときは、『どうして円安、もしくは円高になったのかな?』と興味を持って、その背景を調べてみてね」と倉石さん。

 

参加したお子さんからは「買い時を見極めるのが難しかった!」とまるで本物の経営者のようなコメントが。

保護者の方からは「子どもから尋ねられても、なかなか言葉で説明するのが難しい円安円高を、ゲームを通してしっかり理解してくれたと思います」。と喜びの声が聞かれました。

 

新NISAがはじまり、「一億総株主化」と呼ばれる現代。今後、より高度なマネーリテラシーが求められる中で今回の講座は、子どもたちにとって、とても良い学びの場となったのではないでしょうか。

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