2023年10月に、授業で「エネルギー枯渇問題」について学んだ飯綱中学校3年生。「自分たちの学びをより多くの人に伝えたい」と、「エネルギー」をテーマに、web上で利用者が入力した文章に自動で返信するプログラム「チャットボット」の制作を行いました。
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飯綱中学校3年生は、技術の授業の中でチャットボットの制作に取り組んできました。製作途中のチャットボットは学校内で公開し、利用した生徒からレビューを収集。今回の授業では、さらに使いやすくなるよう、集めた意見を取り入れながら改善と修正を行いました。「分かりやすかった」「おもしろかった」などポジティブな意見が挙がる一方で、「情報が足りない」「使いづらい」など辛口な意見も…。
さまざまなレビューを受けて、技術科担当教員の髙野先生は「自己満足の作品にならないようにしよう」と生徒に呼びかけます。そもそも今回のチャットボット製作の目的は、「エネルギーについての情報をより多くの人に伝える」こと。小学生やお年寄りなど、さまざまな人が利用する可能性を考えて、「誰一人取り残さない」デザインにしていく必要があります。例えば、ユーザーが自分で質問内容を入力する仕様にした場合、漢字を使うのが難しい小学生以下の子どもは上手く情報にたどり着けない可能性があります。そこで質問を選択式にしたり、難しい漢字にふりがなをふったりといった工夫をすると、情報にたどり着ける人数をより増やすことができるでしょう。
「プログラミングは、『もっとこんなことができるかも!』『ここを改善したいな』といった『さらに良くするためのアップデート』をすぐに実行・反映できるツール」だと髙野先生は語ります。
授業では「自由進度学習」を採用。教員がスケジュールと進行過程を提示し、生徒たちは各々のペースで製作を進めます。分からない部分をクラスメイト同士で教え合って解決したり、自宅学習でさらにサービスを進化させたりと、自主的にのびのびと取り組む様子が見られました。また、今回の授業では従来のテキスト記述で行うプログラミングではなく、より直感的にブロックをつなぎ合わせる「ビジュアルプログラミング」を言語として製作しており、プログラミングの進化と、さらなる間口の広がりが見られました。
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今後はQRコード等を活用しながら、保護者や地域の人々などより多くの人にチャットボットを見てもらい、生徒の思いを広めていく予定とのこと。生徒たちも「もっとたくさんの人に利用してほしい」と期待に胸を膨らませていました。
飯綱中学校3年生の力作を、皆さんもぜひ体験してみてください!
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こちらから体験いただけます
https://sites.google.com/iizuna.ed.jp/el-problema-del-agotamiento/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0>