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【須坂市立東中学校×NSPレポート】ミールケアさんと「フードロス削減」につながるメニューの試作会を実施!

2024年08月05日

2024年6月24日実施

須坂市立東中学校の全校総合における探究学習では、生徒たちが「人、学校、地域、世界のために取り組みたいこと」を考え、クラスや学年の枠を超えて、同じ思いをもつ生徒同士でグループを結成しています。いくつかのチームは、「SDGs」をテーマにしたさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

 

商品開発グループの1・2年生6名は、野菜や果物の皮、きのこの石づきなど普段捨ててしまう部分まで、食材を丸ごと活用したメニューの開発に取り組んでいます。生徒たちはこの活動を通じて「フードロスの削減」に貢献するとともに、より多くの人へSDGsを周知したいと考えており、「一般的によく食べられるもの」を軸に食材を選定し、その活用メニューのレシピを7つ考案しました。

6月24日は、食の素晴らしさを未来に伝えるべく取り組みを続ける「株式会社ミールケア」の丸山さんにご参加いただき、同校の調理実習室で生徒たちが考えたメニューの試作品づくりに挑戦しました。

 

■1年生の試作メニュー

①すいかとリンゴの皮=フルーツチップス

②りんご、オレンジの皮=ドライフルーツ

③すいか、りんご、オレンジ=丸ごとフルーツポンチ

 

1年生は「フルーツポンチ」を作る際に捨ててしまう『フルーツの皮』に着目し、皮を使用した「フルーツチップス」と「ドライフルーツ」を作りました。

皮をレンジで乾燥させた後、オレンジの皮は10分、すいかとリンゴの皮はパリパリになるまで30分オーブンで焼き、粗熱がとれたら完成です。

さっそく完成したドライフルーツを試食してみると、「舌がビリビリする(泣)」「これはやばいかも…!」と大絶叫!苦味が強く、これだけで食べることは難しいと気づいた生徒たちは丸山さんに解決策を相談しました。「オレンジの皮はジャムにしたり、砂糖をまぶしたり、加工した方がおいしく食べられそうですね。すいかの皮はお漬物の方が向いているかも」と教えてもらいました。さらに「今回はオーブンを使用しましたが、自然乾燥などの方法を試してみると味に変化があるかもしれません」と、作り方についてもアドバイスをもらいました。

生徒たちは、普段捨てられる部分というのは簡単に食べられないために捨てられていて、おいしく食べるには大きな工夫が必要だと身をもって知りました。この経験はきっと今後の活動の糧になるはずです。

 

■2年生の試作メニュー

緑茶の出がらし=お茶クッキー

➄卵白=メレンゲクッキー

⑥えのきと皮つきにんじん=えのきとにんじんのきんぴら

⑦えのきの石づき=石づきステーキ

 

・お茶クッキーとメレンゲクッキー

お菓子作りが趣味という生徒が考案したのは、煎茶の出がらしを使用した「お茶クッキー」です。クッキー生地に、すり鉢ですりつぶした出がらしの茶葉と隠し味のホワイトチョコレートを混ぜて冷蔵庫で冷やし、ボックス型に切ってオーブンで20分焼きます。サクッとした食感とお茶の風味が楽しめて、試食会で人気メニューになりました。さらにクッキー生地を作る際に余る卵白で「メレンゲクッキー」を作り、食材を余すことなく活用しました。

 

・きんぴらと石づきステーキ

まずは「えのきとにんじんのきんぴら」を作りました。食材がボールに山盛りになっていましたが、前日に家で練習してきたという生徒たちは手際よく作業を進め、あっという間に下準備が完了しました。えのきとにんじんを軽く炒め、味噌をベースに調合した調味料で味付けをしたら完成です!

続いて、えのきの根元部分を活用した「石づきステーキ」を作りました。石づきをフライパンで焦げ目がつくまで両面焼き、醬油ベースの調味料で味付けをするというシンプルなレシピながらも、肉厚で歯ごたえのある食感と程よい味付けで、「これは、メニューで使用できそう!」と丸山さんも大絶賛でした。

 

総括として丸山さんは「さまざまな食材を使用していて、多種多様なメニュー提案がとても充実していました。」と、生徒たちの発想からなるSDGsへの取り組みをほめてくれました。一方で、「人数に対して試作品の分量が多かったです。食べ残しが出たら意味がないよね。」と、必要な分だけ作ることを反省点としてあげました。

 

今回の試作品づくりでは、限られた時間の中で7品作らなければなりませんでしたが、1年生が困っていたら2年生が助けてあげるなど、学年に関係なく自然と協力し合う生徒たちの姿も印象的でした。試作品の改善点や丸山さんからもらったアドバイスを基に、生徒たちがこれからどんなメニューを開発していくのか楽しみです!

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