2024年6月24日実施
須坂市立東中学校の全校総合における探究学習では、生徒たちが「人、学校、地域、世界のために取り組みたいこと」を考え、クラスや学年の枠を超えて、同じ思いをもつ生徒同士でグループを結成しています。いくつかのチームは、「SDGs」をテーマにしたさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。
昨年に引き続き、「革製品のアップサイクル」に取り組む5名の生徒たちを指導してくださるのは、千曲市の工房でオリジナルの革製品を制作・販売しながら、革のクラフト教室も開いているGroover Leather(グルーバーレザー)の徳永さんと原山さんです。不要になった革製品を解体して別の製品にアップサイクルし、新たな命を吹き込みます。
これまでの活動として、各家庭からもう使わなくなった革製品を集めました。6月24日には教室からオンラインでお二人とつなぎ、集まったものをどのように活用できるか、ひとつひとつ画面を通してアドバイスをもらいました。
まずは、ランドセルです。この日までに7個集まりました。PCのカメラに向けてお二人に実物を見せながら、この部分は使えるか使えないか、どの部品を取り外せばいいか、教えてもらいました。「ランドセルの背中部分にはスポンジが入っているからそのまま使えないかもしれないね」「金具を取り外して、型で抜いてからの作業になるかな」等のアドバイスをもらいました。
次に生徒が取り出して見せた紳士用の革靴については「ハサミで切って解体するんだけど、靴は底が堅くて厚いから難しいね。縫い目と縫い目の間の革しか使えないしね。」製品づくりにはなるべく平面の革が必要なので、靴のアップサイクルは厳しそうです。
がま口とチェーンの取っ手がついたハンドバッグは、金具の取り外しが「ちからずくで」と聞くや、力自慢の生徒がカメラから外れて金具をぐいぐい曲げたり、力一杯ひっぱったりして、金具を外して革と内布の取り外しに成功しました。ベルトもたくさん集まったようですが、これは面積が少ないので加工は難しく、そのまま使うことになるようです。
7月24日にはお二人が来校予定です。「その時にどんなものができますか?」との質問に「ミシンは持って行けないので、縫製はできないね。かしめ金具で止めてできる小物入れとかかなあ。あとはキーホルダー、小銭入れ、ブレスレットとか。」という返事でした。出来上がりをイメージしてか、メンバーから小さな歓声が上がりました。
「それまでに、縫い合わせてあるところはなるべく切って、平べったくしておくといいね」と次回までの宿題をもらって、今日のオンラインミーティングは終了しました。夏休み中に実際にお二人と一緒に革製品を製作します。どんなものが出来上がるか、とっても楽しみです!