SDGs企業取組事例

これまでやってきたことの延長に気負わず、自然体で取り組むSDGs

不二越機械工業株式会社

不二越機械工業(株)は「長野県 SDGs 推進企業登録制度」の第 1 期登録企業です。現在は第5期、約480社が登録されている中、県内でSDGsに取り組む企業としては先駆者です。同社は以前から休憩時間には消灯を徹底したり、地域のゴミ拾いや産業廃棄物のリサイクル推進など、環境や地域のことを普通に意識し、活動してきました。「最近それらがSDGsにつながるのだということがわかり、継続しているだけです」と穏やかに語る、経営管理部長の小林秀樹さん。環境負荷低減のために、社内の設備についても更新を重ねてきました。暖房を灯油から電力に変更したり、工場内の照明を水銀灯からLEDに変更することで年間15~16㌧のCO2削減に。空調も少しずつ新しいものに交換するなど、2030年には40%程度のCO2削減が目標です(2018年比)。企業規模が大きいだけに、削減のレベルも大きなものです。さらに同社は、役職定年の廃止や60歳定年の見直しを検討するなど、雇用環境の改善にも積極的。経済産業省がすすめる「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)」にも申請の準備をしており、職場環境や社員の健康状態についても配慮し、常に改善に取り組んでいます。また、社訓の中に「社員に対する責任」という言葉があります。「利益はできるだけ社員に還元し、社員の健康や働きがいを大切にする」…すべての取り組みに、企業としての責任感と思いやりの深さを感じます。

5月30日(ゴミゼロの日)には、地域のゴミを拾う活動を長年継続しています

同社主力製品のポリシングマシン。省エネタイプのモーターやインバーターなどを使用し、お客様の消費電力の削減や新機能を追加し、生産性の10%向上に貢献しています

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